保津峡から歩いて亀山城へ向かいました

今から一年前くらいなのですが、何を思ったのかYoutuberになろうと思い立って、Amazonで撮影機材一式を購入しました。しかし実際に撮影してみても、しっくりくる動画が取れなかったので、やがてGoproは押し入れにしまい込まれ、一年が経ってしまいました。

小学生来の友人である六本木君が突如会社を辞めたと連絡があり、僕はそこでYoutuberにでもなろうと提案してみました。六本木君は社会人になってからというもの、牙を抜かれた動物園の動物に成り下がってしまっていて、当日はいい返事はもらえなかったものの、それから数週間後には撮影に行こうと話がまとまり、第一回は保津峡から亀山城に向かうことに決定しました。

僕は兵庫県出身で、高校を出てからは京都の大学へ進学しました。実家からはJR山陰線を使って福知山京都間を往来するのですが、この区間には保津峡という秘境駅があります。山深い渓流の間にポツンと止まるその駅は、京都駅から数駅離れたといえ異様な立地でもあります。

秘境駅

大学生時代―――もう10年も前になるのでしょうか。六本木君とはかつて訪れた場所でもあり、トロッコ列車に乗った記憶もおぼろげながらあります。再びこの地に立ち、今年の大河ドラマで脚光を浴びた明智光秀出立の亀山城を、天下取りの第一歩と為すと大言壮語したおじさん二人は意気揚々とトロッコ列車へ向かいます。

実はトロッコも休止中…

短い天下だったね。

亀岡駅には石田梅岩像が置かれています。持ち帰ったパンフレットには梅岩の著した著書「倹約斉家論」の紹介があります。タイトルの通り、倹約を通じて家を斉(ととの)える道を記したものですが、古今東西倹約を旨として成功した経営者は多いものです。

今年の大河ドラマの主人公となった明智光秀所縁の亀山城、しかしその実我々が見るべきは石田梅岩なのです。信長亡き後の天下の趨勢におじさんたちは思いを馳せ、帰路につきます。きっと麒麟は・・・やってこないだろうと。

結構きれいでした

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