十刃、忍刀七人衆、十二鬼月、王下七武海…男の子達の心震わす魅惑の組織たち。フィクションに負けず劣らずカッコいい“日本六古窯”の一角、信楽焼を買いに行こうと六本木君から連絡がありました。当日は残念ながら雨模様でしたが、京都駅に現地集合してそのまま滋賀県甲賀市信楽町へ向かいました。流石の滋賀県好きの僕でも、草津から信楽行きの電車には乗ったことがありません。
日本を代表する陶磁器窯の産地は関西を中心に集まっており、その中でも特に名高いもの六つの総称を日本六古窯というそうです。今回訪れた信楽で生産される陶磁器は、焼き上がりの鮮やかな緋色が特色です。そしてなんとこの地は、NHKの連続テレビ小説「スカーレット」の舞台となった地でもあったのです(TV見ない勢なので信楽に着くまで全く知りませんでした…)
かわいらしい信楽タヌキとスカーレットの横断幕に出迎えられ、思わずテンションが上がる二人。そしてぶらり散策を始めて、最初の信楽焼ミュージアムが思いの外良く、いつもは大した盛り上がりもなく終わってしまう旅路も楽しいものとなりました。
散策路は信楽焼のギャラリーが並ぶ街道となっており、めぼしいギャラリーを見ながら二人で歩きました。その中でスカーレットのロケ地となった谷寛窯ほうざんのギャラリーは一際目を引くものがありました。特に商品を売っていただいた際には、丁寧に洗い方や陶器のことを説明してもらえました。
こちらは僕が買った陶器で、陶器全体に広がるひび割れが特徴的です。このひび割れは貫入といい、釉薬と素地の収縮率の違いを利用して作り出すそうです。この作りはギャラリーのご主人の40年前のものだそうです。信楽焼の鮮やかな緋色を帯びてはいませんが、紛れもなく信楽焼の製法に従って焼き上げられたものだと教えていただきました。
もう一つはビーグル犬の陶器。信楽焼と言えばタヌキですが、ブログ的にはこちら。とても可愛らしくて絵になります。
こちらは六本木君が買った陶器。なんとあのサントリーとのコラボ商品だとのこと。このような本格的で無骨なデザインのもとなると二万円近くの値段になるのですが、値段はお手軽な四千円程度。これぞ信楽焼といった素晴らしい造形です。これでウィスキーを飲むと、別格に美味しいらしいです。なんだかよく分かりませんがバキくらい説得力に溢れていますね。
そして締めのお土産屋で、超お買い得の四千円ビッグタヌキを購入しようとしたところ、まさかの午後4時半超時短営業。失意を胸にいつもの反省会へ向かったのでした。